マッサージ師がよく言う「凝ってますねー」という言葉。
これ、凄くあいまいな言い方だと思うんです。
確かに、固くなっていれば「凝っている」という表現が適切なこともあります。
また、患者さんやご家族や一般の方なら、「固い=凝っている」でも良いかもしれません。
しかし、我々のようなコメディカルに従事している者が「固い=凝っている」と認識してしまうと、少々問題があります。
なぜそこの筋肉が固くなっているのか?
固い部位の軟部組織の栄養状態は?
動脈、静脈、リンパの循環はどうなの?
使いすぎなの?使わなすぎなの?それとも他の理由?
もしかしたら悪性腫瘍かも?癒着があるのかも?過去の既往歴は?姿勢は?炎症の有無は?…
などなど様々な角度から推測して仮説を立て、検証・評価し、「施術に効果はあるのか?」「痛みの度合い(スケール)の変化はあるのか?」等の判断をしなければならないからです。
改善が見られなければ、また仮説を立て、検証・評価、、、この繰り返しを行うことでセラピストとして成長でき、多角的な思考が身につくと考えています。
100人いれば100通りの凝り方や痛みの出かたがあります。
それを一つ一つ丁寧に考え、改善までのアプローチを考えていく。
なんでも揉めば良いというものではありません。
逆に揉んだことにより悪化する場合もあるので、我々も注意しなければなりませんね。
次回に続きます。