炎症による硬結

「凝り」の要因の三つ目は、炎症による硬結です。

 

詳しい説明の前に、炎症とは、どのような状態を指すのでしょうか?

炎症とは、

 

擦過傷などの外傷、打撲、病原体侵入、化学物質刺激、新陳代謝異常による組織細胞の異常変化、極端な温度環境などがある。
生体にこれらの異常が生じると発赤 (ほっせき:redness)、熱感 (heat)、腫脹 (swelling)、疼痛 (pain) を特徴とする徴候が生じる。
これを炎症の4徴候(ケルススの4徴候)と呼ぶ。
さらに組織異常の発生部位によるが、機能障害をもたらし、これをあわせて、炎症の5徴候(ガレノスの5徴候)と呼ぶ。
(Wikipediaより)

 

難しいですね…。

これを簡単に言い換えてみます。

 

私たちの体は、傷ついたりや黴菌が入ったりすると感染が広がるのを予防するため、腫れることで血管を縮め、菌をその場に留め、熱を出して黴菌を倒そうとします。

また、傷ついた細胞からは炎症物質が放出され、それに神経が反応し、痛みを脳に伝えています。

血管が収縮する事で、その周囲の循環が低下し細胞の酸素・栄養低下がおこり、筋肉の柔軟性が低下します。

 

すると組織間の癒着も起こるため、炎症が収まった後でも、組織の柔軟性は低下し「凝り」となってしまいます。

ケガの後から凝りを感じるようになったら、もしかしたらこの様な事が原因かもしれません。

 

次回は「常圧による凝り」をご紹介します。