こんにちは!!川越訪問マッサージnordic-ノルディック-の宮倉です。
最近、指の付け根がカクカクする、または家事をする際に痛んだりしていませんか?
その症状もしかしたら「ばね指」かもしれませんよ!!
今回は一緒に「ばね指」の予防法や、なってしまった時の対症方法などを勉強していきましょう!!
ばね指とは腱鞘炎が進行したもの
私たちの指は腱によって曲げ伸ばしをしています。
この指の腱が浮き上がらないようにしているのが靭帯性腱鞘(じんたいせいけんしょう)と呼ばれるもので、指の腱は靭帯性腱鞘の間を通りながら曲げ伸ばしをしています。
ちょうどベルトとベルト通しの関係に似ていますね。
この靭帯性腱鞘の付け根と腱がこすれあうことで炎症を起こして腱鞘炎を発症し、さらに進行すると腱が肥厚(ひこう=厚くなること)して引っかかりができてしまい、指を曲げ伸ばした時にカクカクとするばね指や炎症、痛みが起きてしまいます。
参考引用 日本整形外科学会
ばね指の症状は?
先ほども紹介したように、指の付け根付近の痛みや炎症、熱感、腫れなどが主な症状になります。
進行すると指を曲げ伸ばした時にカクカクしたり更に悪化すると指が動かなくなる可能性もあります。
また、朝方に症状が強く日中にかけて動かすことにより症状が軽減する場合もあります。
これは動かしたことにより血流が改善し腱の滑液や柔軟性が上がったためと考えられます。
参考引用 腱鞘炎完全解説
ばね指の原因は?
ばね指は女性に多いことが特徴的です。男性でもなりますが女性の方が圧倒的に多いです。
これは女性の方が腱が細くて柔らかいので繰り返し使うことの耐久性が男性に比べ低かったり、更年期や妊娠によりホルモンバランスが崩れることにより腱自体が固くなりやすく傷みやすくなるとも想像できます。
特に閉経後は女性ホルモンであるエストロゲン(腱を柔軟にするホルモン)が低下することにより腱が固くなりやすく、更年期の女性はばね指になりやすいと言われています。
原因としては「使いすぎ」が一番多く、指を使う負荷量に腱が耐え切れず炎症を起こし腱鞘が肥厚したり腱が肥大することにより通過障害を起こし、更に使い続けることにより症状が悪化します。
またリウマチ、透析を受けられている方も多発性に発症することが多いようです。
参考引用 日本整形外科学会
ばね指の治療はどういうことをするの?-保存療法編-
ばね指の治療は大きく保存的治療と手術療法の2つに分かれます。
先ずは保存療法からご紹介していきますね!!
・先ずは安静に!!固定で炎症を抑える。
動かすことにより摩擦が生じ腱に炎症が起こるので固定をして指の動きを制限し摩擦のストレスを軽減させます。
固定は夜間だけでも良いですが、痛みが強い場合は日中も付けるようにしましょう。
市販品のサポーターも良いと思います。しかし症状が強い場合は医療機関で固定具を作ってもらうのも良いでしょう。
参考引用 Amazon
参考引用 Amazon
固定具で炎症が収まり痛みが引いてきたら、少しずつ動かして腱の滑りや柔軟性を高めていきましょう!!
動かす際のポイントは「リラックスして痛みの無い範囲で動かす」ことが重要になります。痛みを我慢して動かすと再度炎症を起こす可能性があるので注意しましょう!!
<動かし方>
ばね指を起こしている方の手をテーブルや膝の上に置いて力を抜き、指先の関節だけをゆっくりと反対側の手で内側に曲げます。
次に、指先の関節だけをゆっくりと反対側へ曲げます。
そして、指の付け根側を反対の手で持ちます。その際に指先側は延ばしておくようにしてください。
指先は伸ばしたまま、反対の手で内側に曲げます。
参考引用 古東整形外科
ゆっくりと動かしながら少しづつ運動しましょう!!
どうしても良くならない場合は手術も考えて!!-手術編-
何をやっても良くならない場合は手術という選択肢もあります。
「でも入院するんでしょ?」「手が使えなくならない?」
などの心配がありますよね。
でも今は経皮的皮下腱鞘切開術(けいひてきひかけんしょうせっかいじゅつ)という入院も必要なく傷も早く治る手術がありますので、どうしても良くならない場合はお医者さんに相談しましょう。
経皮的皮下腱鞘切開術イメージ
参考引用 古東整形外科
まとめ
ばね指は女性に多く悩んでいる方も多い疾患ですね。
マッサージや運動療法でも改善は見込めますが、どうしても良くならない場合は手術という選択も視野に入れていきたいですね。
今回も最後までお読みいただき有難うございました!!
これからも皆さんにお役にたてる情報をお届けしてまいりますので、応援よろしくお願いします!!