こんにちは!!訪問マッサージnordic-ノルディック-の宮倉です。
さて、ヒートショックというのをご存知でしょうか?
ヒートショックとは急激な温度差によって体調不良を起こす事をいいます。
家庭の中で一番起こりやすい場所はお風呂場が多く、ヒートショックによる死亡事故も多く報告されています。
厚生労働省の調査によると2016年に家庭のお風呂でおぼれて亡くなった人は5138人で9割以上の方が高齢者だったそうだす。
この中でも入浴中のヒートショックが原因で亡くなった人も多くいると推測されています。
参考引用 CARE PLUS
今回は家庭内の事故を防ぐためにもヒートショックはなぜ起こるのか?対策は?ヒートショックになってしまった時の対処法などを一緒に勉強していきましょう!!
ヒートショックはなぜ起きる?
ヒートショックは血圧の急激な変化で起こります。
暖かい部屋から寒い脱衣所に行き、服を脱いでさらに寒くなり冷えた浴室に入った時に血管が閉まり血圧は急上昇します。
今度は寒いからはやくお風呂につかりたいと湯船に入ると、体温が上がり血管が広がって血圧は下がります。
温まったからお風呂からでて脱衣所にもどると今度は寒いので血管がしまり血圧が上がります。
血圧の上がり下がりが急激に起こることにより脳出血や心筋梗塞のリスクが上がり脱衣所で倒れたり、浴槽の中で意識を失いおぼれてしまう事故が起こってしまいます。
ヒートショックになりやすい人の特徴は?
ヒートショックになりやすい人の特徴としては
・65歳以上の高齢者
・高血圧、糖尿病、動脈硬化などの持病がある
・熱めのお風呂が好き
・一番風呂に入るのが好き
・肥満気味
などあげられますが、当てはまらない人でも十分起こりえる可能性はありますので気を付けましょう!!
ヒートショックの対策は?
一番の対策は部屋の中と浴室の温度差を少なくすることです。
脱衣所に暖房器具を置いたり、湯船にお湯をはる時にシャワーを高い位置に固定し、やや熱めの温度でお湯をはるとシャワーの湯気で浴室内を温めることができます。
また、沸かし湯や追い炊きの場合は脱衣前にお風呂のふたを外しかき混ぜておくと湯気で浴室が温まります。服を脱ぐ前に熱めのシャワーで浴室全体を温めておくのも効果的です。
高齢者の場合はお風呂に入るさいに家族に声をかけて置くのもいいですね!!
適切な室内温度は体調にもよりますが18°未満にはしない方がよいそうです。
その他の対策としては
・お湯の温度は41℃以下にする。
・お湯につかる時間は10分を目安にする。
・食後すぐや、お酒が抜けないうちは入らない。
・高齢者の場合、入浴中にときどき家族が声をかけてみる。
などがあります。
参考引用 中日メディカルサイト
また日本気象協会のウェブサイトでヒートショック予報を出していますので、離れて暮らす家族にも注意を促すことができるので是非参考にしてください!!各市町村の情報がスマホやパソコンからみられてとっても便利ですよ!!
気象予報協会ヒートショック予報ウェブサイト tenki.jp
もし湯船でぐったりしているところを発見したら!!そんな時の対処方法
お母さんなかなか出てこないな、、、とおもって浴室の中を覗いたらぐったりしていた!!
頭が真っ白になって「とにかくお風呂から出さなきゃ!!」と焦ってしまいますよね。
先ずは落ち着いて、湯船に顔がつかっているようなら顔を水面からだしてお風呂の栓を抜きましょう!!
次に家族がいるなら声を出して助けを呼びます。この時に浴槽から出せるようであれば出しましょう。
もし出せないようであればお風呂のふたに上半身をのせて水面に沈まないようにします。
救急車を呼んで、お風呂から出せたら声をかけて意識、呼吸の確認をします。
呼吸が無いようなら胸骨圧迫を開始してください。
人工呼吸ができるのならば胸骨圧迫30回に対して人工呼吸2回を救急車が来るまで続けてください。
呼吸がとまってしまうと脳がダメージを受けてしまい回復後も障害が残ってしまう場合があります。
救急車が到着するまで人工呼吸を続けることにより脳へのリスクを軽減できますので、人口呼吸の経験がなくとも胸骨圧迫だけでもつづけましょう。
胸骨圧迫のやり方
- 肘をまっすぐに伸ばして手の付け根の部分に体重をかけ、傷病者の胸が少なくとも5cm沈むほど強く圧迫する。
- 1分間に少なくとも100回のテンポで30回連続して絶え間なく圧迫する。
- 圧迫と圧迫の間(圧迫を緩めるとき)は、胸がしっかり戻るまで十分に圧迫を解除する。
参考引用 井原市HP
命を守る大切な事なのでまとめると
・まずは落ち着いて水面に沈んでいるようなら顔を水面から出してお風呂の栓を抜く
・大声を出して助けを求める、浴槽から出せるようなら出す。出せない場合はふたを使って上半身が沈まないようにする。
・救急車を呼び意識、呼吸の確認
・呼吸がなければ人工呼吸の開始
・胸骨圧迫だけでも良いので救急車が来るまで続ける
大切な人の命を守るためにしっかりと覚えましょうね!!
如何でしたでしょうか、家庭の中でもふとした瞬間に命の危険がともなうことがありますね。
そんな時に焦ってしまい手遅れにならないように、普段からの予防と知識は身に着けておくと救える可能性も上がるとおもいます。
救急救命の経験がなくとも近所の消防署などで定期的に救急救命の講習会をやっていますので一度受講してみるのも良いと思います。
では今回も最後まで読んでいただきありがとうございます!!これからも皆様により良い情報をお届けできるように頑張りますので応援よろしくお願いいたします!!
- 投稿タグ
- 生活習慣