「痛み」って色々ありますよね。

関節が痛む

ドアに指を挟んで痛む

頭が痛い

彼女に振られて心が痛い・・・・

この痛みが無ければどんなに楽かな~なんて考えたことはありませんか?

でも、本当に「痛み」とは私たちの体に不必要な事でしょうか?

また、身近にある「痛み」について私たちはどれだけ理解しているでしょうか?

なぜ痛むのか?どう治すのか?はたまた痛み止めってなんで効くの?など身近だけど、よくわかってない「痛み」について、今回より深く掘り下げていきたいと思います。

痛みって必要なの?

まず、痛みを感じなかったらどうなるでしょうか?

答えは・・・・怪我しまくりです(;’∀’)

本来、痛みには警告信号としての役割があります。

身体が危険に冒されたとき、人は痛みがあるから、危険を察知し逃れようとします。例えば、ドアに指を挟んだ時などは、逃避反射といって痛みから逃れようと指を引っ込めます。痛みで、危険を知らせると共に、危険から逃れようとする機能が人体には備わっているのです。

稀に先天性無痛症という病気があり、この病気の方は痛みを感じないため、どんなにひどい怪我をしても気が付かず、手足が壊死してしまい致命的な障害を負うこともあります。

警告信号としての痛みは必要ですが、その役割があるのは、怪我などの急性痛だけであり、慢性痛には警告信号としての役割はあまりありません。痛みは危険信号ですが、むやみに長く存在する必要はないのです。

痛みを感じ、原因をみつけたら、回避する。その役割が終われば痛みを止める。

これが痛み治療の鉄則となります。

 

参考引用/よくわかる痛み・鎮痛の基本としくみ 伊藤 和憲 著