高次機能障害シリーズも3回目になりました。今回は「失行」「失認」について一緒に学んでいきましょう(‘ω’)ノ

 

失(しっ)行(こう)症とは

 

失行症とは、指示された内容や行動の意味を理解しているにもかかわらず、その動作ができないことをいいます。

 

〇主要な症状
・道具が上手く使えない。
・日常の動作がぎこちなくなってしまう。

 

〇具体的対応
・できない動作にこだわらず、できる方法、現実的な方法を探しましょう。
・ゆっくりとした時間を与え、自発的な行為を待ったり、引き出すように援助しましょう。
・疲れると症状が強くなることがあるので休憩を入れましょう。
・他の刺激があると集中できないため、静かな部屋で集中させてみましょう。

失認(しつにん)症

 

失認症とは、視覚、聴覚、触覚の感覚の機能には問題はないのに、それが何であるかがわからないことをいいます。失認は、本人に症状の自覚がなく、また目に見える障害ではないために、周りも認知症などと間違われることが少なくありません。

〇主要な症状
・物の形や色、触っているものが認識できない
・人の顔が判別できなくなり、他人や家族と間違える。

〇具体的対応

・無理に治そうとせず、残存機能を向上していくようにしましょう。
・失認があっても、紙に書いて壁に張ったり、ほかの物事と紐付けして生活できる環境を整えましょう。

 

どちらの障害も、焦らずにゆっくりと寄り添っていく事が大事になります。

できないことも、工夫次第でできるようになる可能性はありますので根気よくできる道を探していきましょう。

次回はいよいよ最後の「失語症」について」まとめてみたいと思います。もうしばらくお付き合いください!!