こんにちは 川越 訪問マッサージ nordic-ノルディック-の宮倉です。

皆さんは高次機能障害をご存知でしょうか?

なんとなく聞いたことがあるけど、詳しくはわからないなあ。。。。

という、そこのあなた!!

今日はこの「高次機能障害」を私と一緒に勉強していきましょう!!

訪問マッサージをしているセラピストも必見ですよ!!

 

高次機能障害とは

 

人間は、目(視覚)耳(聴覚)口(味覚)皮膚(触覚)から刺激をうけて脳に情報を送っています。

そして脳は送られた刺激(情報)に対して言葉にしたり、学習したりしています。

さらに経験した記憶を元にして判断を下したりもしています。

このような脳の機能を「高次機能」といいます。

しかし交通事故や脳の病気で脳が損傷されると、記憶力や集中力、考える力、言葉の障害、行動異常が生じることがあります。

これらの障害を高次機能が障害されることから「高次機能障害」と呼ばれています。

 

高次機能障害の症状と対応 記憶障害

 

記憶障害とは、事故や病気の前に経験したことを思い出せなくなったり、新しい経験や情報を覚えられなくなったりします。

 

主な症状

・日付けがわからない

・物の置き場所を忘れたり、新しいことが覚えられない

・何度も同じ質問をする

・予定を覚えられない

・作業中に声をかけられると、何をしたいかわすれてしまう

・名前や作業の手順が覚えられない

 

具体的対応

 

〇 新しいことを覚えるには

・1度に覚える情報を少なくして反復・復習して覚える

・言葉だけでなく言葉だけではなく五感を活用して得意な記憶方法をつかう(紙に書くとか)

・誤りをさせないように、正しいやり方を反復練習させる

〇 環境を整える

・行動をパターン化して、日課通りに行動する

・使うものの位置を決めておく、使ったら戻す

・約束や予定は紙に書いて、目につくところに置いておく(ホワイトボード便利ですよ)

〇 記憶の代償手段を利用する

・情報を記憶する(例 カレンダー ノート ホワイトボード レコーダーなど)

・行動の開始を助ける(タイマー 目覚まし時計など)

 

注意障害・半側空間無視

 

注意障害とは、周囲からの刺激に対し意識を傾けたり、重要なものに意識を集中させることが上手くできなくなることを言います。

 

〇主な症状

・気が散りやすい

・長時間1つの事に集中できない

・ぼんやりしていて、ミスが多い

・片側にあるものを見落とす

・1度に2つの事をしようとすると混乱する

 

〇具体的対応

・1度に多くの作業をせずに1つ1つ行う

・集中する時間を少しづつ伸ばします

・興味のあることや、なるべく簡単な作業から始める

・環境を整える(例 作業を行うときは静かな場所で行う 注意事項は紙に書いて目につくところに貼る )

・注意の代償手段を利用する(例 部屋の入り口や生活の動線に目印をつけて注意を促す 手順表を作成する)

 

遂行機能障害

 

論理的に考え、計画し、問題を解決し、推測しそして行動するといったことができない、また自分した行動を評価、分析することができない状態をいいます。

〇 主な症状 

・自分で計画を立てられない

・指示してもらわないと何もできない

・物事の優先順位を付けられない

・行き当たりばったりの行動をする

・間違いを次に生かせない

・効率よく仕事ができない

 

具体的対応

 

〇 行動が行えるようになるには

・指示は具体的にポイントをわかりやすく伝える

・時間に余裕をもって計画を立てる

・行う作業を声に出して確認する

〇 環境設定

・行動を書き出し貼り付けておく

・アラーム、タイマーを使い行動開始を意識付ける

 

まとめ

今回は高次機能障害のうち「記憶障害」「注意障害 半側空間無視」「遂行機能障害」をご紹介しました。

次回は「社会的行動障害」「自己認識の低下」をご紹介したいと思いますのでもう少しお付き合いください。