こんにちは 訪問マッサージnordic-ノルディック-の宮倉です。

胸郭出口症候群(TOS)を発症する方の特徴として不良姿勢があります。

特に「なで肩」と「いかり肩」の人は要注意です。

それぞれの特徴を今日は説明したいと思います。

 

いかり肩の場合

 

いかり肩の場合は鎖骨が上に上がり、肩甲骨が上方回旋、内転位(背骨に肩甲骨を寄せて上に上がっている姿勢)になっています。

また、胸椎も伸びる位置になるため、その影響で肋骨も上に上がっています。

この姿勢は、重力に逆らって肩回り、首周りの筋群が過剰に発達したために起こっていると考えられます。

首の筋肉が発達することで、斜角筋隙が狭くなり、腕神経叢が絞扼(締められる)されていると考えられます。

上肢を上にあげると症状が強くなる方はこの傾向がみられます。

 

なで肩の場合

なで肩の場合は、鎖骨が下がり肩甲骨が外転、下方回旋位(肩甲骨を背骨から離す位置)になっています。

胸椎は曲がる位置にあるため、いかり肩とは逆に肋骨は下がります。

この姿勢は重力に負けてしまい、肩や頸が下がって引っ張られ腕神経叢が伸びている状態と捉えられる為、肩甲骨をあげると症状が緩和されたりします。

 

胸郭出口症候群と姿勢は関係性が大きく、いかり肩の場合は絞扼が強くなり、なで肩の場合は牽引が強くなっていると考えられます。

どこの筋肉を緩ませればいいのか、逆に鍛えて強くしなければならないのか?セラピストは正しい評価をしてアプローチしていきたいですね。