川越 訪問マッサージ nordicノルディックの宮倉です!!

前回に引き続き高次機能障害を勉強していきましょう!!

 

社会的行動障害

 

社会的行動障害は、行動や感情を場面や状況にあわせて、適切にコントロールすることができなくなった状態をいいます。

〇主要な症状
 

  ・すぐに怒ったり、笑ったり、感情のコントロールができない
  ・無制限に食べたり、お金を使ったり、欲求が抑えられない
  ・態度や行動が子供っぽくなる
  ・すぐに親や周囲の人に頼る
  ・場違いな行動や発言をしてしまう
  ・じっとしていられない

〇具体的対応
 

①やる気がない、自分から何かを始められない場合には・・・
  ・本人に対して「なまけている」と言わないようにします。本人も決してなまけているわけではありません。
  ・やるべき活動や仕事のチェックリストを作って、具体的にわかるようにします

 ②感情のコントロールができない場合には・・・
  ・不適切な行動は怒ったり、叱ったりしてしまいがちですが、落ち着いて、はっきり指摘するようにします。
  ・興奮している時は無理やりしずめず、いったん席をはずしたり課題を変えて別の事に意識を持たせます。

 ③行動がコントロールができない場合には・・・
  ・何かを始める前には、立ち止まって考える習慣をつけるようにします。
  ・問題行動のきっかけになっている原因を探し、避けるようにします。

 ④自分の障害に気付かない場合には・・・
  ・できないことばかり目を向けずに、できたことはほめるようにします。
  ・一緒に落ち込まないようにします。
 ・直接的に言わずに、本人が自分で気付くような機会を工夫します。

 

自己認識の低下

 

自己認識の低下

自己認識の低下とは、障害があるにもかかわらず「自分は病気ではない」「手足は麻痺していない、歩ける」と言い張り、本人も実際にそう思っています。

〇主要な症状

  ・自分が障害を持っていることに対する認識がうまくできない。
  ・上手くいかないのは相手のせいだと考えている。
  ・困っていることは何も無いと言う。
  ・自分自身の障害の存在を否定する。
  ・必要なリハビリや治療などを否定する。

〇具体的対応

  ・信頼できる第三者をつくりましょう。
   ・同じ障害や問題のほかの患者と接し、意識的にも無意識的にもその患者を通して自分自身を認識する機会を持たせます。
   ・外部より指摘しすぎないようにしましょう。

まとめ

 

どうしても家族や身内だと感情的になりやすくなってしまいますよね。。

でも病気で上手くできていないだけですので長い目で見ながら、ご家族もストレスを溜めずにゆっくりと付き合っていく事が大事になります。

脳の回復と共に症状も落ち着いていきますので焦らずに見守っていきましょう。

余談ですが、私も臨床で「お前はもう来るな!!おかまやろー!!」と言われたことがありましたが、回復と共に「先生、今日はどうも有難う」と言われたときは帰り道で泣きそうになりました。。。

人間の回復する力って凄いですね!!

次回は失行、失認についてご紹介しますのでお付き合いください!!