胸郭出口症候群(TOS)の症状として「冷感」「チアノーゼ」「浮腫」が指先や腕の方に出現します。
もし前回のトンネルが狭くなり血管などが圧迫されれば出現するかも知れませんが、それはかなり強く圧迫されないと起こらないので考え方としては現実的ではありません。
そこで血管に多く分布されている自律神経に注目してみましょう。
もし、トンネルで血管が圧迫されると同時に自律神経、特に交感神経が圧迫され神経伝達の興奮が末梢に行きづらくなって冷感や浮腫が出やすくなると推測されます。
特に腕神経叢のなかでも正中神経や尺側神経には交感神経線維が多く含まれていますので、そのために前腕部に冷感が出やすくなるのも説明がつきますね。
参考引用:運動器疾患の「なぜ?」がわかる臨床解剖学
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